No.317


2018年 12月 師走

 あたたかい11月でした。
 キリッとした冷気不足なのか、紅葉も今一ですね。
 紅も黄も ぼんやりした色をしています。

 お元気ですか!

 私は、めっきり体力減少低下を実感した秋でした。
 頑張ってバスや電車を使おうか、
 無理しないでタクシーに乗ろうと思ったり、
 この二つをてんびんにかけて迷うことが多くなったのです。


 又、やっと 自動掃除機ルンバを購入。
 やれやれと思っています。
 これまでの掃除機が重くて、使いづらくて、ホーキで掃いてばかりいたのですが、
 この辺で、キカイに手伝ってもらうのもいいかナ と。

 ついでに、このルンバが、垂直に壁面を上下でして、ガラスを磨いてくれないかナ、 と
想像したり。
 …そうですよね、数年先には、出来ているんじゃないかなァ。
 ま、我家のガラスは、今や、くもりガラス化していて、外はクリアには見えません。
 お掃除も手伝ってくれると云う、シルバー人材センターに電話したら、
 「なにか台に乗らないと拭けない高い所は、出来ません」と断わられました。
 あちらも、シルバーなので、仕方なく「そうですか」とひっこみましたが……。

 で、メイドサービスみたいな所を頼んでもみたのですが、
 これでよくお金をとれるな、と思うほど全てに稚拙で、止めました。自分の方がずっとまし。
 そんなわけで、高齢化してくると、ハウスキーピングもランクを下げないと、やっていけま
せん。
 いささか、のところは目をつぶって、「元気」に「無理せず」年末を過ごしています。




 そんな中、一番好きなメガネを落しました。
 「ディオール、縁はエンジ、度付き、す通し、女物のスクエアーカットです」
 この言葉を、あっちの店、こっちのバスと、何度電話口で訴えるように説明したことか
 その電話の本数は、40本ぐらいになりました、いや、もっとかな…。

 何故そんなに多くなったのか、
 まず、どこで落したかが、ほとんど見当がつかないくらい、何日もたって気がついたことが
一大原因ではあります。
 しかしこれは、予想もしなかったことなのですが、
 たとえば、「メトロの渋谷・大手町間だろう、多分あの時のシルバーシートで居眠りし、
あわてて降りたから」
 と、メトロの忘れ物案内所に電話を入れても、ダメなんですね、それだけじゃ。
 そのメトロの路線が乗り入れているところ全部に、聞いてまわらなければダメだ、と云う
こと。
 たとえば、片方はJRが乗り入れ、もう一方は小田急につながっていると、
 JRにあるいくつかの営業所
 メトロの忘れ物センター
 小田急のいくつかの営業所
と、五~六ヶ所に確認しなければなりません。
 もう、目がまわりましたよ。
 朝から夕方まで丸一日中、電車関係だけで暮れました。
 それも、親切に電話番号を教えてくれるところもあれば、「ありません」で終るところあり、
で、ちょっとした対応サービスのリサーチをしている気分にもなりました。

 うーん、でも99パーセント、親切でしたね。
 でも、一ヶ所だけ、信じられない対応もありです。
 それは、電話番号がどうしても分からなかったので、直接行ったさるバス会社の窓口。
 「ここに来たってありませんよッ」
と、黒の制服姿の男性に、窓口越しにかみつくように、それも立ったままニコリともせず、
開口一番切りすてられ、さすがに腹が立ったから云いかえしました。
 「分からなかったから、わざわざ聞きにきたんでしょ」と。
 すると、窓口の中には三人男性がいたのですが、
 そのうちの一人が、「しまった」と云う顔で、一生懸命私の質問に答えたのですが、その
途中で、その暴言男はコソコソと出ていってしまいました。
 「あの人、逃げ出したわけね」
 「あァ、ハイ」
もう一人は、そう伏し目がちで云っただけで、詫びる言葉はありませんでしたね、ハイ。
 ま、だから、どうと云う話ではないのですが、
 一つのメガネを追跡し、学ぶこと、気付くこと、山ほどの数日でした、でも、へとへと…。
結局見付かりませんでした。




 今、私たちは、「スピード」と「便利」の上に乗っかって生活していて、
 それが、知らないうちに、当り前の日常になってしまっている。
 けれど、この乗り物の「乗り入れ」ひとつをとってみても、便利のようでいて、ホント、
分からないことも多いと思いません?

 たとえば、此処東京の住人にしてみれば、
 かつては、「東京行き」とか「立川行き」と、区間がこじんまりしていて、乗客の生活範囲
内の知っている地名が電車の行き先標示でした。
 でも、今は、はるか遠い土地までつながっているので、
 乗るときに、「これ、どこを通って、どこに行くの?」かが分かりません、不安です、行先
の地名に一切なじみがないからです。

 乗り入れるなら、電車の車体に、主だった経由地点の地名を入れる表示を出すぐらいの
親切がないでしょうか。
 バスがそうですね。
 「E行き」だけでなく、{A-B-C-D-E」と、途中の主要ポイントをはっきり明示してくれ
ています。
 これだと分かりやすい。
 近代化していくって、便利なようでいて、不便もたくさん。
 人間として大切なものを山ほど置き忘れていますね。




 さて、いよいよこの12月23日は、クリスマス・チャリティ・朗読コンサート。
 朗読「水の会」主催の、第8回「大切なものは目にみえない」の本番です。
 おかげさまでチケット完売、ありがとうございます。
 あれこれ運営準備に頭も体も走り回っている毎日です。

 なにぶんにも、一同自分が出演者であり、其の上にやれ受付だ、会場係だと運営の
責任を受け持っているわけで、頭も体もいくつあっても足りません。
 でも、みんなで力を合わせて、一つの目的に向って進んでいける幸せは、なにものにも
勝りますね。
 ありがたいことです。

 そして一方で、企画・構成の聡責任を負っている自分としては、来年のテーマを立てて、
手を打ち始めました。
 一年なんて、あっという間。
 いざ、という時、やり残すことは多々あると思うけど、
 でも、気付いたことは、なるべく速やかに行動に移し、出来ることはやっておきたい。
 と云う心境。前を向いて楽しく真剣に悩み考えています。


 今年のクリスマスコンサートでは、うたかるたの皆さんの歌で、クリスマスキャロルに
はじまり、五つの作品が朗読されますが、
 全編に一気通貫するテーマは、「黙っていては伝わらない、気持があるなら、一歩前に
出よう」と云う、行動することの大切さ、意味を問うものになっています。

 これは、これまでの自分の歴史の中で、最も強く心を打つ「事実」から学んだことでした。
 辛い時、特にそう感じました。
 たとえば、戦争で母を亡くし、父も不在の長かった孤児の時代に、お説教されるよりは、
一杯のご飯を食べさせてくれる大人が好きでした。
 いくら「あなたのこと愛してる」といわれても、それだけでは、なにも私の心は動かないし、
満たされない.
 でも、一緒に涙を流し、背中を撫でてくれる人に近づきたいと思いました。

 「愛するって、行動すること」は、生きていく上での信念。
 偉そうな言葉より、信用できる、と、今も確信しています・
 愛とか、祈りって、頭を下げて祈りの言葉を唱えるだけでなく、行動が伴ってこそと思うの
です。
 相手のことを想っての行動は、相手の心を打ちますね。
 と、そんな作品を並べました。




 高齢者が、五年に一度注射する「肺炎球菌ワクチン」と云うのがあるのですが、
 数ヶ月前に、「五年目ですけど打ちますか」との医者の言葉に、ためらいなく「ハイ」と
答え、打ちました。
 でも、五年前はなんともなかったのに、今年は、完全にダウン、寝込み、ひどい目にあい
ました。
 強すぎたのですね、今の私の体には。
 そんなことがあったので、インフルエンザワクチンも、こわいので見送っています。

 しつっこいくらいの手洗い、ウガイ励行。
 どうか、あなたも、過酷な冬を賢く生きぬいて下さい。
 お元気で!


  PS
    この季節のたよりは各月はじめに更新しておりますが、
    今回のみ、クリスマス朗読コンサートのご報告もふくめ
    12月末に更新致します。
    いつもお読み頂きまして
    誠に ありがとうございます。

 

                                         2018年 12月 1日
                                          今井登茂子
                                                                                             
 お知らせ!
 
    クリスマス朗読コンサート 「大切なものは 目にみえないⅧ」
    2018年 12月 23日(日) 14時開演
    会場: 四谷 幼きイエス会「ニコラ・バレ」 2階聖堂
           東日本被災地支援
           1000円チャリティコンサート
((チケット完売致しました)