No.384

8月 ・ 9月


 津波・集中豪雨・台風!
 とうとう40度を越えた猛暑!!

 家の中に居るだけなのに、熱中症になり、あわてて頭を保冷剤で冷やしたり、
風邪かな?と葛根湯をのんでみたり、と。
 きっと皆さまも、不安で、不快な夏日をやり過ごしていらっしゃることでしょう。




 その中、おかげさまで、無事に、長崎での平和を祈る朗読会・第18回目を開催、
帰宅することが出来ました。




 第18回「マリアの丘から愛をこめて」は
全編を通して「生きる」がテーマになっています。

 長崎「水の会」
 「長崎を忘れない」渡辺千恵子著
 原爆で下半身不随となった16才の千恵子さんが、泣いて暮らす日々を乗り越え、
仲間や母親と手を携えて、社会に向けて、平和の大切さを発言、発信しはじめ、
最後に、それでも「生きていてよかった」と云えるまでに成長した実話。


 東京「水の会」・きけわだつみのこえ より
「生きる」ということ。

 学徒出陣で、終戦直前に強制的に大学をくり上げ卒業させられた、学生実に2万5千人。
 学ぶべきペンを取り上げられて、小銃をかつがされ、戦地に送られ、
特攻で体当たり戦死の運命…と。
この時代のあまりにも人間性を頭ごなしに否定したむごさに、朗読の勉強をしながら、
一同、気持のもっていきようがない時間を過ごしました。


 ですから、与えられた原稿ではなく、
「きけわだつみのこえ」の中から、各自、とり上げたい人を選び、その人について勉強を
すすめた一年でもありました。




 これらの朗読を縫うように、
 合唱団・コールアクアが「長崎の鐘」「海ゆかば」などを歌い、
 カウンター・テナー村松稔之さんが、渡辺研一郎さんのピアノで、
「いのちの歌」(竹内まりや作詞)
「死んだ男の残したものは」(谷川俊太郎 作詞)
「カッチーニ・アヴェ・マリア」を、祈るように歌いあげました。




 惜しみない拍手をありがとうございました。
 うなづきながら
 涙を流しながら聞いて下さり、心を重ねることが出来、うれしかったです。
 カンカン照りの午後2時、日陰もない教会の坂道をのぼってご来場下さるだけでも大変なのに
「また来年必ず来ます!」とのお言葉。ただただありがたく、又、一年後、と、勇気とパワーを
頂きました。

 そして、「今年も行くんでしょ、元気でいってらっしゃいね」と送り出してくださった多くの方々に
「いつも忘れずに見守り支えて下さっていることを、心の底から感謝致します」
「本当にありがとう!!」

 そう、
 参加し、長崎で出演した私たちだけの会ではない、
 これは、皆の会だ。
 志ある人々皆の、にじみ出るようなi愛と祈りに支えられてこその第18回目であることを、
痛いほど感じることの出来た時間でもありました。

 本当に、ありがとうございました!




 この季節のたより、しばらくお休みさせて頂いておりましたが、
 実は、失神して転倒し、胸椎9番をハレツ骨折させてしまい、救急車で担ぎ込まれるなど、
とんでもない事故をおこし、入院しておりました。
 全治3ヶ月。長崎へはすべり込みセーフ。
 まだコルセットをつけて歩行しているのですが、
 ここでも実にたくさんの介護の支えをして頂き、長距離、たとえば、空港の長い通路は、
車椅子で移動、など、仲間のありがたさを身をもって味わっている今夏ではあります。


 尚、「破裂骨折」って、あまり耳にしたことがないかと思うのですが、
 よく耳にする「圧迫骨折」は、背骨などの前面だけをつぶしてしまう状態のこと。
 これに対して、後ろ側をもつぶしてしまう。
 つまり、前後両方の場合を、破裂と云うのだそうです。
 「ハレツ」とは、耳にするだけでも痛そうですよね。
 でも、考えようによっては、頭を強打して、思考ゼロ状態にならなくてよかった、と、
一応強がってみてはおりますが、寝たきりの状態の日々は辛くて、
長崎に行けるまでの回復を、半ばあきらめた時もあったのも本音。 
 これまた、仲間にはフルアテンドしてもらい、赤い杖をプレゼントして下さる方など。
 本当に本当に、ここまで、ありがとうございました。

 そして、朗読会のラストで、お客様席の間の花道を、ひとりで歩けたことを、
誰よりも喜んでくれた仲間のみんなとは、仲間を越えて「家族」になっていました。
 感謝しかありません。




 もう一つ、自分にとって良かったことは、
 こうした動けなくなった病気だからこそ、気付かされた大切なことが、あった事。

 「自分はどこに向って、何をしようとしている人間なのか」

 88才の今にして、その、さらなる具体像が、今まで以上にくっきり見えたこと。 でしょうか。
 見えて、本当にヨカッタ!!
 このいきさつと内容を一冊の本にまとめておきたいと、原稿用紙に向っている昨日今日なのです。
 ハイ、PCではありません、ペーパーです(笑)




 顔を伏せれば、汚れた廊下の木目しかみえない。
 顔をあげると、窓の外に、風にみどりが揺れている。
 さらに見上げれば、広がる青空や、飛ぶ雲に心を奪われる。
 では、目をつぶった時、心の中に見えてくるものは、ナニ?
   …………
 元気でいましょう!
 あなたの平和と幸せを、心から祈っております!!

        

                             2025年 8月
                              今井登茂子
                                    
                                                       
                         
 

 
                                  
                                       
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