No.326


2019年 9月 長月

 カレンダーが9月にかわるだけで、
 なんだか、ほっとするのです。
 肌をすべりおりる風が 多くなるナ
 窓を開けて、外の空気を入れる日が多くなるナ。
 大好きな夫の誕生日も、9月なのよ、と。

 お元気ですか!




 8月2日の、長崎・城山教会での12回目。
 応援して頂き、本当にありがとうございました。
 私たち、出演者、スタッフ、総力で臨んだ節目の年の今回、
 結果は満席で、立ち見が出たほどの中で、
 おかげさまで、これまでの、育み、学んできたものを、お伝えすることが出来たのではな
いか、と感じております。

 終了してからは、ボーっとした日々が続いてしまいましたが、
あらためて、祈り見守って下さった全国の皆さま、
海外からも、エールを送って下さった方々、
当日、あの酷暑の中お運び下さった皆様に、
心からの感謝を申し上げます、

 そして、どうぞこれからも、よろしくお願い致します。
 一同、挫折を成功へ、ピンチをチャンスにと、へこたれずに、これからも邁進していきた
いと、さらなる決意が自然に生まれてきたのも、とても個人だけの力では出来ないこと、
 皆さまからの、「拍手・笑顔・愛情」を胸に、さらに一歩前進していきたいと考えております。
 ありがとうございました。




 今年の全国高校野球の決勝は、目が離せず、ずーっと観続けました。
 中でも、星稜の奥川投手の「表情」に、釘付け。

 なにか、とても惹きつけるものを持った青年で、
 結果は負けて準優勝なのに、心の中には、優勝した履正社よりも、強いインパクトで
残っています。
 何故なのだろう?
 あの穏やかな笑顔と、其の後の涙が止まらない姿……

 其の後、この二校の間のこれまでの戦歴を少し知りました。
 特に、今年、春の選抜大会で、両校が対戦し、奥川は17奪三振で完封していること。
 そうなれば、相手の履正社も、研究に研究を重ねて、「そうはさせないぞ」という意気込み
も、すごかったに違いない、などと。

 新聞のスポーツ覧には、この奥川投手について、こう書かれていました。
 -表彰式で整列すると、込み上げてくるものを抑えることができなかった。
  「上の舞台で野球をしたい。またこの甲子園に立ちたいし、その時はもっと大きくなった
   姿で戻ってきたい」。
  最速154キロの直球を武器に三振の山を築き、3回戦では延長14回を投げ抜いた。
  栄冠には届かなかったが、人々の記憶にその名を刻んだ。(東京新聞8月23日付)



 おりいも、野球の世界では有名な話と云う、「星稜・松井に5打席連続敬遠」にまつわる、
「今」を知ったのです。

 かつて、1992年8月16日、場所は甲子園。
 星稜の松井秀喜に対して、明徳義塾の投手・河野和洋は、ベンチの指示で、5打席連続
して敬遠劇をやってしまった……

 これは、当時社会問題化したとのこと。
 私もうっすらとは記憶しているのですが、現在・あらためてこのことを顧みたのは、この
河野さんが、27年後の今回、ひっそりと、甲子園を訪れていたことを知ったからです。

 スポーツジャーナリスト・満薗文博によれば、
 記者席の満薗さんに、河野さんから、甲子園に向っているとメール。
 それは8月13日のこと。
 この日は、第2試合に、星稜、続いて第3試合が明徳の出番。
 もし、この二校がそれぞれ勝ったら、まさに27年ぶりに星稜と明徳の戦いが実現するん
じゃないか。
 「27年前は、すっきりしない試合だった。もし、今回、後輩たちがスカッとした試合をしてく
れたら、自分の呪縛も解けるんじゃないか」
と、期待していたと云う。

 でも、この2回戦で星稜は勝ったけど、明徳は敗れ、両校が相まみえることはなかったわ
けで、
 「また、次の機会を楽しみにします」と甲子園を去ったと云うのです。
 「河野さんは44才になった。青春を取り戻すために、人知れずやってきた河野さんの
人生のヒダが心にしみる。」(東京新聞8月12日付「ひと・とき」より)


 …………
 44才になったこの方が、千葉から甲子園に出向いた気持を想うと、私は、胸が詰まるの
です。

 投手として、力いっぱい投げたかったにちがいない。
 でも、ベンチのサインは、又敬遠……
 真向勝負をさせてもらえない
 でも、この場では、逆らえない……

 ひるがえって私たちの日常をみてみれば、職場の中でも、こうした状況は、溢れている。
 仕事関係での上下関係なんて、こんな構図で成り立っている。
 だからこそ、私たちは、せめてスポーツには、フェアプレイを望んでやまないし。己の
「こうありたい」という期待を各選手に投影し、大声あげて観戦しているんじゃないかナ。




 そう、そうなのだ。
 私が、今回の準優勝校・奥川投手に惹かれたのは、
 その、真向勝負に出た、ストレートさなのだと気づくのです。
 実に「さわやか!」
 負けても、さわやかでいられる生き方の大切さを、痛感しています。

 どのような場合も、もし、相手を一人の人間として、ましてやその道の達人やプロとして
認めるなら、
 しっかりと相手を受けとめ、
 自分も持てる力を全てぶっつけていくことこそ、勝負の王道、それが、相手への敬意の
全てなのではないでしょうか。

 へんに手加減したのでは、これほどの失礼はないでしょう。
 又、戦うことの意味をはき違え、勝つためなら、どんな姑息な手段も厭わないのでは、
正々堂々の意味もなにもありません。


 そう考えると、私たちの日常生活での在り方の一つ一つが、その人の生き方を、色濃く
みせていると云えるのでしょうね。

 自分が、人生という道を進むとき、
 一歩一歩踏みしめる人。
 楽したくて、誰かの車に乗っかって行く人。
 三歩歩いて二歩戻る慎重派 などなど人それぞれ。

 まずは、勝負は、相手を打ち負かすことよりも、自分の心に問いかけてみる、自分への
勝負が先であることに尽きるのではないでしょうか。
 と、そんなことを、しみじみ考えさせられた、今年の高校野球のシーンでした。

 いい、決勝戦だった!




 この秋は、あれこれ予定がありますが、
 一つは 10月初旬に福島・野田町教会での、音楽朗読会が待ち構えていて、目下準備
練習中。
 東京から、朗読「水の会」と、合唱団・コールアクアがボランティアで行って参ります。

 目的は、東日本大震災の被害にあった同地での、傾聴ボランティア活動の方々への
感謝をこめています。
 運営は、「傾聴ボランティア・さくら」(関心のある方は 080-8211-6811 へ)



 もう一つ身近なところでは、今生活しているマンションの部屋で使っている、ガス湯沸かし
器に関する工事で、
 これはもう、頭が痛いです。
 40年前、建ち上がったここに入居した時、ガス湯沸かし器は台所の隅、つまり室内に
設置されていました。
 そして、現在も同じ場所についています。
 一度も故障したこともなく、元気な湯沸かし器です。

 ところが、其の後「設置基準が変わったので、ガス湯沸かし器は、建物の外に出して
下さい」と、東京ガスが点検のたびに、うるさいのですね。
 つまり、「違反だ」と云うことのようです。

 でも、私は納得がいかない。
 かつて、っこの40年の間に、なにがどう変わったかは知らないけど、今さら困ります
と云われたって、こっちだって困ります。
 そうそう簡単に、建物の外に出すことなんて、出来ませんから。
 それに、今のままで、私に何の不自由もないのですから。

 でも、あまりにもしつこく云われるので、とうとう工事して設置を外にすることにしました。
 そのタメに、工事期間丸一週間!
 私は家の中に居られないから、その一週間どこかホテルなどに避難しなければならない。
 でも、仕事の資料も、なにもかも、全部この部屋がキーステーション。
 「あァ…… どうしよう……」

 おまけに、その費用は、ナント3桁!!
 さらにおまけに、床下はコンクリートが詰まっていて使えない。
天井上も(うちは1階なので、2階との間)なんとやらが、詰まっていて使えない。
 で、かなりみっともない、マイナーチェンジ……

 と、この9月の工事スケジュールは、いささかストレスの源になりそうな気配なのですが。
 ま、なんとか、気持をプラスの方向に持っていって、過したいと思っています
 …………
 ウン… 本当はね、これをチャンスに「秋景色を楽しみに一人旅」なんて出来ると最高
なのですけれど…
 私は、一人旅、超苦手。
 たとえば、一人旅の上手な人って、道の分岐点にくると、右にしようか左にしようか、
ワクワクするそうですが、
とんでもない。
 もう不安で不安で、来なけりゃよかったって、後悔するのが関の山。
 ちょっと近所の散歩だって、知らない道に入ると、不安と警戒ばかりで、ストレスがたまります。

 と云うわけで、さァ「この一週間」をどうやり過ごそうか、と頭が痛いのです。
 なにか、良い方法、……ないかなァ の現在です。
 ま、やってみるしかありませんね。
 そして、こんな愚痴をこぼしながらも、なんとかこの一週間にチャレンジしようとするぐらいの「元気」は、まだ残っているんだと、自分を鼓舞しています・
 応援大歓迎!


 皆さまも、多分云いだせば切りがない日常生活の、「あれこれ」を持っていらっしゃるのでしょうね、。
 10月のこの季節のたよりでは、必ずこの顛末をご報告致しますね。
 では、どうぞ、あれこれお元気で!




                                         2019年 9月 1日
                                            
                                            今井登茂子