「傾聴ボランティアさくら」 福島で活動されている会の皆さまから お声掛けを頂き、初めて福島での「水の会」朗読コンサートが開催されました。 心より感謝申し上げます。 |
2019年 10月 5日 於:カトリック野田町教会(福島市野田町)
主 催 : 桜の聖母生涯学習センター
後 援 : カトリック松木町教会 カトリック野田町教会
企画・構成: 朗読「水の会」主宰 今井登茂子
<演目>
『古今聖歌466番』
合唱: コールアクア
ピアノ: 木村恵美子
『ふるさと』 文部省唱歌
合唱: コールアクア
ピアノ: 木村恵美子
『ス―フと白い馬』 モンゴル民話 作曲: 濱島祐貴
朗読: 今井登茂子
二胡: 濱島祐貴
モンゴルに伝わる馬頭琴由来の物語を、今回は二胡でお届け致します。
中国語で「胡」は「北方または西方の異民族」の意味。
16世紀頃に、中近東よりシルクロードを渡って中国南部に伝来。
音程の異なる二本のスチール弦を馬の尻尾で擦り、
本体に張られたニシキヘビの皮が振動し奏でる独特な音色は、
シンプルながら人の声に近く、心に寄り添う豊かな表現力を持っています。
『かぜのでんわ』 作 いもとようこ
朗読: 東京「水の会」
合唱: コールアクア
ピアノ: 木村恵美子
今や全国的に有名になった岩手県大槌町の「風の電話」は黒ですが、
この絵本では 赤になっていて、動物たちの姿を借りながら、会えなくなった
愛しい人への思いを伝えます。
実際の木製電話ボックスは、老朽化したため、昨年の夏に全国からの寄付金で
アルミ製の新しいボックスになりました。
これまでに約3万人の人が訪れています。
『りゅうの目のなみだ』 作 浜田廣介 作曲 濱島祐貴
朗読: 東島真奈美
二胡: 濱島祐貴
「ぼくはね、おまえさんをいじめはしない」
優しい子どもの言葉に凍りついていたりゅうの心はとけだし、やがて涙の川に…
偏見のない、まっすぐな心は、大きな勇気と心を動かす力となっていくのです。
日本のアンデルセンと称される浜田廣介氏は、1000編に及ぶ童話や童謡を残し、
46年前80歳で永眠。
この作品は、30歳の時に発表されました。
『母に捧げる歌』 作 今井登茂子
朗読: 今井登茂子
歌 : 田代知世
ピアノ: 田代美穂子
物も食べものもない・エンピツ・ノートもない貧しい戦時下に育ちましたが
何よりも辛かったのは、戦争によって日常の環境を壊された極度な愛情不足でした。
でも、その心の傷から立ち上がれたのは、夫の大きな愛と、私が6歳の時に亡くなった
母の勇気ある一言でした。
『いのち』 作詞・作曲 古木涼子
合唱: コールアクア
ピアノ: 木村恵美子
古木涼子さんはイタリアに本拠を置く「イエスのカリタス修道女会」のシスター。
現在の日本の、命が軽んじられている風潮をみて この「いのち」を作詞作曲。
多くの人に歌い継がれて、深く静かに広がりを見せています。
<公演を終えて>
✿ 福島に伺うまでは、苦しみも辛さも体験していない私たちが皆さまの前で朗読して良いのだろうか
という迷いや不安を少なからず持ちつつも お伝えすることを大切に練習に励みました。
公演直後
「元気をもらった」
「明日から頑張れる」
というお声を頂き 感謝と共に 心をほっとあたたかくして頂きました。
✿ 「『いのち』の楽譜を頂けませんか?」
と求められて こんなに嬉しいことはなかった。
少しでも 命の大切さについて伝えたい という思いで歌ってきていたので。
✿ 「こんなに楽しい思いをさせていただいて ありがとう!」
と声をかけて頂きました。
私たちの方こそ あたたかく 会場全体がやさしさで包まれた中で朗読させて頂いて
心より ありがとう!! です。
✿ 福島の裏方の皆さまの 押しつけではない心配りのあたたかさ 真のもてなしの心に
我を振り返り 考えさせられました。
見返りを求めない奉仕の姿に 胸を打たれました。
皆さまとのお別れが名残惜しかった…
ありがとうございました。
<ご挨拶>
「福島にもぜひ」 とお声をかけていただき、とても嬉しくありがとうございました。
一同微力ながら練習を重ね、お目にかかるのを楽しみにして参りました。
少しでもそのお気持に届き、添うことが出来ましたら幸いでございます。
朗読「水の会」主宰 今井登茂子